ジャパンヘアーフェスティバル

2012年 第61回 日本理容技術競技大会

通称 難波大会

 

マスターシロー&ジュンコ W準優勝

  

マスターシロー ブロース部門

北條純子 クラシカルドライヤー部門

ナンバ大会・・・この名前を聞けば競技経験のあるほとんどの理容師は、

「あー!あのでっかい大会な!」「ナンバで勝ったらすごいよね!」と必ず口々にいう・・・。

以前は本当にその名のとおり大阪の難波府立体育館で行われており最盛期には選手数

が2千名は軽く超えていた。もちろん20数年前に私マスターシローもよく出場させてもらっていた。

 

ナンバで勝つ!というのは職人にとってひとつの目標でありステータスだった。

選手数の減少にともない会場が千里のよみうり文化センターに移ったが、

その格式と憧れは今も健在で全国各地から腕に自信のある者が集う。

 

現在、各都道府県大会の上位選手が近畿大会や関東甲信越大会のようなブロック大会

に駒を進め最後に全国大会へ挑むが、

簡単に言えばこのナンバ大会は、誰もがエントリーできる全国大会のようなものなのだ。

特にグランツエッセの北條純子は5月にあった京都大会クラシカルドライヤー部門で優勝したが、

この部門は全国大会種目でなかったから近畿大会の出場はないのだ・・・。

そんな全国種目でない部門もこのナンバ大会にはちゃんとあることから、

全国の頂点を目指したい純子のような腕自慢が集まる・・・。

よってレベル的にも、選手数的にもかなり層

の厚い凄い大会なのだ!

またマスターシローも昨年よりウイッグブロースというカットの極みのような部門

に挑戦し始め、実に20数年ぶりにナンバにエントリーした。

 

やりがい、競う楽しさ、スリル、喜び、やりとげた感、そして仲間・・・

すべてが競技にはあるのだ・・・。

そんな熱い戦いをご覧ください。

 

 

第61回 ジャパンヘアーフェスティバル

平成24年 6月4日 千里よみうり文化センター

 

 

 

この日のために準備してきたウイッグを持っていざ出陣!

僕たちは車で行ける近さだからラッキーだが、遠方から来る選手は

前日から団体で夜行バスや新幹線などでやってくる。

九州の福岡や鹿児島、東北などからもエントリーする選手がいるらしい。

ところどころにあるユーチューブの入り口から競技風景や

表彰風景の動画が見られます!あわせてご覧ください。

     
   

会場に入ると競技仲間がたくさん!大きな大会だ

けに普段はなかなか会えない友達と会えるのも楽し

みの一つだ。

     
 

さ、いよいよ開会式

グランツエッセも戦闘体勢バッチシ!

残念ながらグランツエッセのトモヤはエントリーしながらも体調不良の

ために悔しいが棄権となった。トモヤの分もがんばらねば!

 
  開会式

 
 

大きな会場だ。実行委員の役員さんたちの大変さが伺える

みなさんボランティアだから本当にご苦労様です。

これも理容業界の活性化と飛躍を願うからこそなのだ。

そんな意味では結束力が強いすばらしい業界です。

     
   

選手宣誓!

正々堂々と戦います!!

     
 

開会式が終わり早速競技の準備だ!あわただしくなる!!

 
     
   

選手控え室では選手番号が告げられる。武者震いタイムだ!

緊張をほぐすために友達としゃべる者、一人で黙々とイメトレをする者

強弱はあれどみんないい緊張感だ!

     
     
 

大阪の競技仲間友達のコアフィールドゥの店長中村さんと

ブロースプリンセスのさやかっち。

どちらも優勝レベルの選手だ!

 
     
   
   

選手が競技場へ入る!

奥が競技場、手前が審査場になる。

   
 

いよいよ第1回目の競技がスタート

グランツエッセのジュンコのクラシカルドライヤー部門だ!

こんなたくさんの選手が一斉に始める!圧巻だ!!

 
   
 

ジュンコも気合十分!

相変わらず不敵なオーラを放つ!

 
     
 

ジュンコの部門はほとんどが男性選手

女性は40名あまりの選手の中に4〜5人しかいない・・・。

技術の世界は男女は関係ない、女性陣がんばれ!

     
 

経験年数もまちまち・・・。

この部門は基本部門なので若い人も中堅もベテランも入り乱れている。

勝ち負けがはっきりしやすい部門だけにやりがいもあるゾ!

写真はワインディグの選手たち。

 
   
 

クラシカルドライヤー部門

この部門はセット競技で時間は20分、カットをしたウイッグを持参しセットの完成度を競う。

ということは、いかにやりやすい状態になっているウイッグを作ってくるか?というのがとっても大事。

そのウイッグを自分で一から作っていく過程にまたいろんな勉強が盛り込まれているのだ!

   
 

また、ドライヤーとブラシは右手でも左手でも同じように使えなければいけない。

それでいて完成形の基本は左右対称、どちらの手で持っても左右同じ形を作り出す・・・

簡単そうでこの部門はかなりの難易度なのだ!

ドライヤー競技の最高難度といっても過言ではないだろう。

よって、すべての理容師がドライヤー練習でまず始めにする形なのだ。

 
   
 

ジュンコもどこまで自分の納得できる悔いのない会心の作ができるか!!??

ほかの選手との戦いというより自分との戦いなのだ!

     
 

いよいよ競技スタートだ!!

 
   
  競技始め!  
   
   
  一斉にドライヤーのスイッチが入る!

一気に会場のテンションがMAXに!!

写真の最前列手前から5人目がジュンコだ!

白衣を着ているからわかりにくいが、相変わらず可愛さ重視のいでたちだ。

 
     
     
   
  競技に入るときのウイッグの水分量も大事

濡れすぎているとドライヤーの効きに時間がかかるし

乾きすぎているとオーバードライになって逆にしっかり効かない・・・

天候や会場の暑さ、湿気など微妙な判断が大事なのだ。

 
     
     
   

いろんなあて方があるが大事なのは締める部分とボリュームを出す部分のメリハリだ!

   
 

丸い頭にラウンドスクエアという角丸の上品な形を作り出す。

1本の髪の毛すら見逃さない最新の仕上げ技術が勝敗を分ける!

 
     
   
 

同じ舞台でミディアムロングの基本形部門も熱い戦いが!

この部門は若手の登竜門的部門だ!

 
   
     
 

ジュンコがんばれ!

毎朝毎晩必ず練習していたその努力はきっと実を結ぶはず!!

 
     
 

大阪コアフィールドゥの中村恵夢(エム)くん

ブロース出場のお父さんと同じ大会で戦えるなんてすばらしいよね。

     
 

クラシカルラインは男性スタイルの超基本形

理容師なら後輩指導のためにも必ず身につけておきたい仕事のひとつだ。

 
   
 

時間も残り半分!

ほとんどの選手が形の修正や締めの作業だ!

細心の注意が求められる。

     
 

ジュンコもすその締めをしている。

クラシカルはこの締めが大事でいくら上がいい形でも、もみ上げや

すそが浮いてしまったら一気に形が悪く見えてしまう・・・。

 
     
   

ドライヤーをいったん置いたらコーミングだ!

ここから息を止めるような精神統一の気持ちで

ひと櫛入魂できれいな櫛目をつけていく。

いかにきれいな櫛目をつけられるかは、

ドライヤーの効きに左右される。

     
 

ロングミディアム部門も終了の時間が近づく・・・

 
     
 

左右の梳かしつけ方は同じようにやっても微妙にちがってくるもの・・。

それが自分の技術のクセとズレなのだ。

これは誰にでもあって、それを左右対称に作れるように練習することが

見えない自分のクセの修正になるのだ。

   
 

よって、いくらベテランであっても時々クラシカルの練習を

することが知らず知らずにきている技術のズレ修正に役立つ。

 
   
 

ジュンコが手に取ろうとしているものはミストと言って髪の毛を固め止めるための整髪料だ。

この使い方にもかなりのノウハウがあってむやみに使うと髪のワレの原因になる・・。

 
     
 

最後の面の仕上げはいかに大事にやさしく

「こっちに向いて寝てくれよ」・・・と

1本1本の髪と会話をするようにしなければいけない。

     
 

ミストをつけて最後の修正ドライヤー

このときにすその締めを完璧に仕上げたい。

 
     
   

締めが大事・・・と言うが、締めとはただ単に押さえつけるという意味ではないから間違わないでほしい。

     
 

締める部分というのは低い高さを作ると言う意味で、べチャっと貼り付ければいいと言うものではない。

締める部分、ボリュームを出す部分すべてに高さがないと張りのあるセットにはなってこない。

ボンバージュセットの大基本。

1、根元の起こし

1、中間の高さ

1、毛先の向きと処理

なのを再認識してほしい。

 
   
 

要するに、低い高さであっても高い高さであっても根元が

起きていなければいけないということ。

そんなことを勉強するのにはやっぱりこのクラシカルが大事。

 
   

競技終了!

   

ジュンコの20分が終わった。

20分といっても全神経を集中するためかなり疲れます。

このクラシカルは少しの気の迷いやメンタル面の不安定さが

如実に作品に現れてきますのでそんな訓練も大事です。

     
 

エムくんは思う作品ができたかな・・・?

 
     
   

ジュンコの作品

ジュンコの持ち味であるフロントのラインがきれいにできた。

すその締めに若干の浮きがあるがきれいなラインができた!

なかなかいいぞ!!

     
 

かなり実力があるとみられる選手の作品

きれいだ。

なんと作ったのは女性選手!

この部門、数少ない女性のほうがいいもの作ってる。

男性理容師には奮い立ってほしいもんだ。

 
     
   

これから審査に入るが40個近いウイッグを審査委員は

厳正な目で審査していく。

     
 

なかなか難しいこの部門、はたから見ればもっとこうすれば、ああすれば・・

と思えるが実際にやってみたらそれがどれだけ難しいものかわかる。

マスターシローもいままでに本当に完璧なクラシカルというのは数点しか見たことがない。

 
   
   

コンテストを離れた人も初心に戻って時々はクラシカルを作ってみてほしい。

完成度を高める楽しさが蘇るかも・・。

 

クラシカルが終わると次にマスターシローがエントリーした基本ブロース部門

選手待機所には今か今かとたくさんの選手が待っている。

ブロース部門のほかにフリースタイル部門の選手も・・・・

 
   

競技場の幕の裏へ移りモデル審査を終えたウイッグとご対面

いよいよ競技スペースへ移る。

 

スペースへ移るとさっそく準備。

気持ちを高める・・・。

 
   

ほかの選手も臨戦態勢!

ブロースプリンセスのコアフィールドゥさやかっちの姿も・・

さすが落ち着いた雰囲気だ!

手前のご年配選手は難波大会のご常連で、御年70代でありながらもパワフルな方らしい。

若者以上の眼光である。カッコイイ!

見習いたいものだ。

こんな新旧の選手が一斉に同じ部門で戦う真剣勝負はしびれます。

     
 

兵庫のブロース絶対王者 藤田さん

百戦錬磨だ!

 
     
   

ワインディングの作品が出揃った。

この部門は時間内にいかにきれいにパーマ

のロットを巻ききるか・・という部門。

比較的経験年数の浅い子がする。

きれいに巻けている。

     
 

経験年数にあわせいろんな部門に挑戦していく。

そうこうして競っているうちに知らず知らずに技術が身についていくのだ。

 
   
 

準備段階

まだ笑顔が見られる。

   

選手位置につけ!!

35分の戦いが始まる!

 

競技開始!

一斉に目の色が変わる!

始まった!!

この大会はブロースでバリカン使用禁止という文字通りの総鋏刈!

鋏と櫛だけでクラシカルラインを削りだしていく!

まさに職人技の戦い!!

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

You Tube入り口

競技風景の巻

     
   

ほとんどの選手が天頂から攻めている。

これはまずクラシカルラインの形の基本となる天頂の平らな部分を作り

それを基準にして刈り進めるためだ!

この平ら部分がいかに地面に対して水平に削れるかであとの形に大きく影響する。

     
 

大阪コアフィールドゥのさやかっち

彼女は3月、九州でのJUHAグランドチャンピオンシップという大きな大会でも

並み居る男性選手をなぎ倒し優勝を勝ち取っている。

ユーチューブに「さやかっちの散髪道」というのがあってめっちゃ熱い動画が

たくさんあります!モチベーションUP間違いなし!!

 
     
   

矢印の富田くんはそのさやかっちにも勝った経験も持つ静かなつわもの。

いい腕してる成長株です。

mixi のマスターシローのページ

フォトコーナーの 2012年 技友会ヘアーコンテスト  参照

     
 

マスターシローはこの難波大会、20年ぶりくらいのエントリーです。

まだまだ若いもんには負けられません!

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

You Tube入り口

競技風景の巻

   
 

みんな天頂は入念に切っています。

この平面が数ミリいがむと左右の角のボリュームラインが大きく変わってきます。

みんなこの日のために鋏の手入れやウイッグの仕込みはぬかりありません。

 
     
   

フリースタイルの競技も白熱しています!

   
 

フリー部門はデザイン性やそのデザインを形にする技術力も求められます。

 
     
   

決められた形を作りその正確さを競う基本部門と、デザインや表現力を競うフリースタイル部門、どちらも1番になることは並大抵のことではありません。

     
 

カットの正確さの極みを競うブロース部門は昔から変わることなく

「角かろうが丸かろうがうまいやつがうまい!」といわれます。

 
     
   
     
 

ブロースで頂点に立つ・・・というのは理容師とし

てちょっと誇れる要素・・・

 
     
   

やはり理容師は技術職なので「仕事がうまいな!!」といわれ

たいのはどの選手も同じです。

     
 

もちろんお客様相手の接客業なので仕事だけではだめです。

接客ひとつで繁盛しているお店も確かにあるでしょう。

でもそんな接客のプロが仕事もうまかったら鬼に金棒ですよね。

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

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競技風景の巻

     
   

仕事はうまいに越したことはない。

そんな思いで腕を磨くうちに、もっとうまくなりたい!あの人に勝ちたい!

と思うようになれれば競技がもっともっとたのしくなってきます。

     
 

たくさんのコンテストを経験すればするほど奥の深さもよりわかるようになり

それを突き詰めていくほどステージの高い職人になっていきます。

 
     
   

そんな腕が身についたら、やっぱり最後はお客様に喜んでもらえるんですね。

     
 

お客様に喜んでもらえることが最終的には

職人としての幸せになっていくんです。

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

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競技風景の巻

     
 

額に汗し、努力すること・・・ライバルや仲間と競い合って互いに高めていくこと・・・

それがこんなにもカッコよく、すばらしいことなんですね

 
     

 

 

まったくコンテスト経験のない理容師はほとんどいないですが、30歳越えて続けている選手も意外と少ないです。

やっぱり苦しい競技は敬遠されがちなんですね。

 
   
 

修行時代はどこのお店も半強制的に出場しなさいといわれるだろう。

それは競技によってたくさんのことが学べてきっとその人にとってためになるとオーナーも思ってるから・・・。

そして実際、必ずためになる。

やらされてるのではなく自分からその大切さに気づいて、やってほしいものだ。

 
   
 

そして競い合って切磋琢磨する大切さ楽しさがわかるコンテスターが

もっと増えて活気ある業界になってほしい・・。

 
     
 

さて、ブロース部門も時間残り少し・・・

バリカン使用禁止でハサミとクシだけの総鋏刈だけにハサミの開閉回数はハンパない!

ミリ単位の細かい作業の連続だ!

実際、1ミリ切りすぎたらもういがんで見えてしまう。

 
   

ユーチューブに競技中の動画が

あります

あわせてご覧ください

You Tube入り口

競技風景の巻

 

ハサミとクシが自分の手と一体にならないと安定したカットができない。

よって職人はハサミやクシにもかなりのこだわりがある。

一言では絶対に語れない奥深さだ・・。

     
 

フリー部門も着々と仕上がってきている。

この部門も数名の女性理容師がいるが、いい仕事を選ばれたと思う。

実は理容という業界は女性には最高の職場なのだ!

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

You Tube入り口

競技風景の巻

   
 

理容の売りのひとつであるシェービングは正直女性のほうが向いている。

やわらかさ繊細さなど、お客様もシェービングは女性にしてほしいというのが本音だ。

なのに女性理容師が圧倒的に少ない現在、どこのお店も女性スタッフを欲しがっている。

 
     
 
  よって待遇は正直良く、どこでも大事にされて重宝される。

その上技術的にも女性の繊細さはいい仕事ができる要素だろう。

現に数が少なくても女性選手の入賞率はかなり高い。

 

グランツエッセのジュンコもお店では大活躍だ!

男性のお客様にはジュンちゃんファンも多く、みんなからチヤホヤされている・・・(^^;

美容師になりたい・・・という女性はもちろん多いが現在の理容業が女性をほしがっ

ている現状をもっと正確に伝えれば必ず女性理容師が増えると思う。

 
     
   

私のグランツエッセは男女比率6対4のユニセックスサロンだから、ほぼ仕事的にも美容と変わりがない。

美容師にはできないシェービングができる利点をもっと知ってほしいものだ。

もちろんグランツエッセでは女性理容師は常に募集中だ!

     
 

時間も残り数分になった!!

ここからはより微細な仕事が要求される!

さし毛というシルエットから飛び出ている髪を一本一本直バサミというテクニックを使って切っていく。

写真中央の選手がちょうど直バサミでカット中だ!

 
     
   

ほとんどの選手がこのテクを使っている。

ブロースを刈るのには必ず会得しておかないと話にならない。

いかに安定した動きができるかで作品が変わっていく。

   
 

ウイッグブロースを去年から本格的に挑戦し始めたマスターシローだが

はじめはドライカットでウイッグの髪の量を切ることがなかなかうまくいかなかった。

というのも普段の仕事ではシャンプー後のぬれた髪を切るのが当たり前で、

パリパリに乾燥しきった髪を切っていくことはほとんどないからだ。

ユーチューブに競技中の動画があります

あわせてご覧ください

You Tube入り口

競技風景の巻

   

一般の方は「じゃ、濡らして切れば??」という疑問がわくだろう。

濡らせない理由がある・・・・

髪の毛は濡らしてしまうと曲がってしまいカット面がキレイに出ないのだ

 

ブロースの大事な要素にカット面のツヤと切り口でキレイさを表現するからだ。

髪がフニャっと曲がってしまうと面が汚くなってしまうのだ。

 
     
   

よってすべての選手が長い時間をかけて髪をまっすぐピンと立たせ、

しっかり乾燥させる仕込みという大事な作業を行っている。

その仕込み具合を見るだけで力のある選手かそうでないかがわかり、

競技を始める前から順位がわかると言われるほどなのだ。

     
 

残り1分!!

最後の最後まで全身全霊でハサミを動かす!

 
   

競技終了!!

   

出来た!!

結構、会心の作!!

手ごたえはあった!

ライバルの作品が気になる・・・。

 

まーまー思うものが出来てちょっとうれ

しいドヤ顔です。後ろのが僕の作品。

 
 

さてこれから審査。

もちろん審査委員はこの業界の講師の先生方で

競技経験のある方たちばかりです。

 
   
 

プロが見てプロがうなるくらいの完成度がないと高評価はもらえない。

     
 

「きれいに作っとんな〜〜」と言わせたい・・・。

 
     
   

きれいな作品

カット面にいいつやが出ている。

なかなかこうも面がそろわないゾ

     
 

ナンバ大会に出て来る選手はほとんどが

腕に覚えのある選手ばかり

プロ同士の腕比べだ。

 
     
   

ブロースの形は一見同じように見えるが

微妙なボリュームラインの違いがあり

一つ一つ目線の高さで見るとその違いが

良くわかります。

     
 

審査委員の先生はそんな微妙な違いを見極め、トー

タルでどの作品が1番か決めていく。

そして7〜8人の審査委員の合計平均点数を出し

順位が決まる。

 
     
   

競技が終わってほっとする選手たち・・・

すぐに審査状況を見に来る。

さやかっちと話ているのは同じコアフィールドゥの田中さん

昨年のブロース近畿チャンピオンだ。

競技は引退したがまた戻ってほしいもんだ。

     
 

マスターシローもジュンコと見学

ジュンコ「出来はどうですか?」

シロー「まーまー思うもんが出来たで!」

 
   
 

ハサミとクシだけでこの形を切り出すのはかなり難しいが、やり終えた感は格別だ!

 
     
   

気になって審査中なのに壇上へ思わず

上がってしまう選手も・・・

     
 

フリー部門の作品

色とりどりスタイルもいろいろ・・・

評価が分かれやすい部門だがその中でもやっぱりうまいものはうまいのだ。

 
   
 

デザイン力、カット技術、セット技術、カラー技術がトータルにすばらしいのはどれかな・・・

   
 

もちろんカラーも事前に選手がおこなう。

はじめは黒いウイッグなのでブリーチで脱色しデザインにあわせカラーを入れる。

 
   
 

鮮やかなきれいなカラーを入れるのはかなりの知識が必要となる。

そんな培った知識がお客様を相手にしたときにより生きてくる。

     
 

近畿チャンピオン田中さんと兵庫の絶対王者藤田さん

お互いにTOPを極める力を持ちつつ、お互いを認め合う。

 
     
 

審査にも熱が入る。

     
 

一番左の後ろ向いてる作品はクラシカルアイロン仕上げの部門です。

使うものがハサミなのか、ドライヤーなのか、アイロンなのかが

違うだけでクラシカルラインには変わりありません。

アイロンも奥が深くて難しいがかなりやりがいあります!

マスターシローも昔このアイロン部門で全国大会に出ていました。

 
   
 

今回ブロース部門にエントリーした選手は全国各地から36名。

この中から1番うまいやつが決まる!

     
 

ブロースプリンセスさやかっちの作品

さすがだ!写真ではわかりにくいが面のきれいさ、カット面のツヤ

めちゃくちゃきれい!!人工物と思えない。

 
     
   

さやかっちの作品

風格すら感じられる・・・

     
 

審査が終了!!

「ウイッグ取りに来てください!」のアナウンスにもライバルの作品をみるの

がいそがしいのでみんなバタバタしている。

うまい作品をまじかで見られるチャンスだから・・・。みんな必死です。

 
   
 

マスターシローの作品

結構会心の作です。

もちろん改善点はたくさんありますが・・・。

この斜め45度のラインは大切

耳の後ろとかが膨らみやすい。

     
     
     
 

今回フロントの仕上げは結構自信ありました!

フロントの髪に1本の毛の乱れもないようにしっか

りミストで止めました。

後頭部も膨らみやすいのでしっかり切りました!

     
     
     
 

斜め上から見た時もクラウン(後頭上部)のライ

ンがきれいに左右対称につながるように注意しま

した。

後ろから見たラインも左右対称さ

を注意して作りました。

     
     
     
 

終わってホッとしてると福岡から来た友達の

指方さんが声をかけてくれました。

彼のお店もスタッフだけでなくオーナーもみん

なでエントリーしていて、凄く熱いです!

スタッフにとってオーナー自らそんな頑張る姿

見せられたらがんばらねばってなるもんね!!

最高の教育ですね!

 
     
   

彼はグランツエッセのホームページのファンですってうれしい事言ってくれた大阪のアミノくん。

彼は2つの種目にエントリーという頑張り屋でメッチャイケメンです。

     
 

舞台では最後の回の競技が熱戦を繰り広げている。

   
 

この回は全国大会種目のウイッグ競技だ!

いわばコンテストの花形競技の3種目だ!

 
   
 

第1部 クラシカルカットファッションカテゴリー

第2部 レディースカットモードカテゴリー

第3部 ニューヘアー プライズ

 
     
 

ウイッグが手元に戻り改めて自分の作品をみる。

冷静に見るとアラが見えるんだな〜〜

 
     
 

コアフィールドゥの中村店長の息子エム君はクラシカルドライヤーに奮闘中!

ジュンコはウイッグの匂いをかいでいます。(よくやるポーズです)

     
 

福岡の指方さんが撮ってフェイスブックに

投稿してくれた写真。

老眼が進んだためこんな怖い顔で撮ってます

でも面白い一枚

 
     
 

お互いに作品を見せ合って優れている点を何とか盗もうといろいろ聞いたりします。

 
     
   

藤田さんにもいろいろ聞きます。

     
     
 

全国種目作品

 
 

3部のプライズ

これは規定競技です。

みんな同じ形を作ります。

 
     
   

1部のファッションカテゴリー

上のデザインは基本フリーなのですがある程度の流れは

流行があります。

     

うまい作品。色がきれいでした。

   
     
   

カラーが凄いクリアですね

     

3部プライズ

毛束感のつやと張りが勝敗を分けます。

   
     
   

2部レディースカットモードカテゴリー

きれいな作品。

     

デザインを形にするのって凄い技術がいるんですね

   
     
   

カラフルですね!

     
 

きれいです。

 
     
   

たくさん写真撮られていた作品

うまいですね!

     
 

ブローがうまくないと毛先がこんなにきれ

いに束になりません。

計算されつくしていますね。

     
   

ジュンコもいい作品を撮るのに大忙し

     
 

アグレッシブですね!

 
     
   

きれい・・・

     
 

斬新ですね!

 
     
 

審査が終わると一般公開

いい作品には人が群がります。

 
     
   

ジュンコもそこそこ納得のいく作品に仕上がったようで

この笑顔です。

     
 

ジュンコのご両親はコンテストには必ずカメラとビデオを持って観戦。

娘の勇士は誇らしいですね!

いい親孝行です。

 
 

閉会式&表彰式

 
   

いよいよこの時間です。

はらはらどきどきです。

     
 

高部先生の審査講評

みんな聞き入ります。

 
     
 

さっそく表彰式です!

ジュニアクラスの競技から順次発表されます。

おめでと〜

 

そしていよいよブロース部門の発表

 
 

敢闘賞から名前が呼ばれ・・・・

いつかいつか・・・・・・それとも呼ばれないか・・・?!

どきどきしながら・・・

え?まだ・・

え??まだ・・・

そして5位・・ 「コアフィールドゥ 中村進」 

え??ここで中村さん??

4位・・・「コアフィールドゥ 藤田雅広」

え??なんで??

3位・・・「大阪館 富田展弘」

ええ??

準優勝・・・ 「グランツエッセ 村瀬史朗」

おお〜〜きた〜〜!!

 
     
 

まじ??ちょっとうれしさ反面びっくり。

  「そして優勝はコアフィールドゥ 山口沙也可」

さすがやっぱりさやかっち!

 
 

やるね!!さすが!

 
 

しかし、今回の2位はラッキーだった!!うれしい!

 

智也がいればきっと壇上に立っていただろう・・・。

惜しい・・・

     
 

智也の分までやりました!!

ありがとうございました!

 
 

上位入賞者 記念写真!

ベテランのオッサン連中ぶったおし23歳の女性理容師が頂点です!

 

さてそしてジュンコの

クラシカルの発表

 
   

ジュンコも緊張・・・

敢闘賞から名前が一人一人呼ばれていく

8位・・・

7位・・・

まだない・・・

いや、この辺で呼ばれては困るのだ・・・

6位・・・ 

まだ・・・

5位・・・ちがう・・・  まだ・・・

 

上位に行くにつれ回りも注目

みんなカメラを構えだす。

さながら有名人??って感じ・・・・

まわりの観客も「何事??」って感じ・・・・

合計5〜6台のカメラとビデオがまわっていた

4位・・・  まだぁ〜

3位・・・違う!!!よっし!!!

次こなかったら1番や!!!ってみんなが心で願い思う!!!

     
    「準優勝は!!・・・・

グランツエッセ 北條純子!!」

ああ〜〜〜〜〜〜〜〜

でもよくここまでいけた!!

舞台へ向かう!

     
 

晴れ晴れしいジュンコの笑顔!

やりきった感満載!!

少し残念だけど、よかったね!!

また目標が出来た!!

     
 

正直40名近い選手の中で2位は誇れる。

それもいろんな県からの選手層の中でよくやった。

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ほんとうにジュンコは練習をよくする。

朝の仕事前の練習と終わったあとの夜の練習を欠かしたことはほとんどない。

こちらがそのくらいにしといたら?というほど・・。

本当に努力の賜物でした。

おめでとう!!

練習は絶対裏切らないね!

信じてついて来てくれてありがとう!

     
     
     
 

クラシカルドライヤー部門 上位入賞者記念撮影!

なんと数少ない女性理容師が3人も入っている。

しかも優勝はジュンコの隣で競技していたウイッグ番号1番の女性

すごい!

並み居る男性をよそ目に優勝・準優勝が女性でした。

男性理容師・・・がんばってくださいね

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そしてさやかっちは松岡賞という優秀な得点の人

に贈られる賞を受賞!

     
 

実はジュンコ、大会2日前にはなかなか練習もうまくいかずト

ンネルに入ったと嘆いておりました。

本番前にはよくある風景なんですが、今回はマジに不調かな?

と心配したものでした。

 
     
   

でもやっぱりやってくれます!

この子は真っ赤な情熱のオーラをまとっています!

女にしておくのはもったいないほどのアグレッシブさです!

世の男性も見習ってほしい。

     
 

やっとホッとした表情でご両親に最高の孝行ですね。

すごい!

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グランツエッセとコアフィールドゥ、そして大森さん、藤田さん・・・

競技仲間で次回の戦いまでお互いに練磨しようと、記念写真!!

次はさやかっちに勝ってやる!!

     
  グランツエッセは智也がいなかったので少しさびしかったが

マスターシロー、ジュンコ、ツヨシの3人、車で京都への帰路につく・・・・

車で今日のコンテスト話に花が咲く・・・・

・・・・が・・・・静かなツヨシをふと見れば・・・・

Σ('◇'*)エェッ!?

 
     
 

ええ〜〜〜???ねてるぅゥ〜〜〜( 」´0`)」

(lll゚д゚) (lll゚д゚)

 
  だめだこりゃ・・・

エントリーしていないものが一番疲れていたようです。

もちろんこのあとカミナリです。(-_-#)

 
     
 

京都に着いたらグランツエッセOBのはるかちゃんも合流

みんなで打ち上げしました!!

       

 

かくして2012年のジャパンヘアーフェスティバル、通称・難波大会は

グランツエッセのW準優勝という結果に終わった。

難波で勝つ!これが職人にとって最上級のステータスであることに間違いはないが、

この日本には同じくらい、いや、もっと大きな大会ももちろん存在する。

そして、まだまだうまい選手もいることだろう。

 

そしてその先にはウイッグでなく人間モデルを使った全国理容競技大会という最高峰の大会もある。

ジュンコは順調に階段を上ってはいるがまだまだ覚えないといけないことも多いし

習得しなければいけない技術も多い。

若さあふれる今しか出来ない努力と練磨を惜しむことなく発揮せよ!

 

ジュンコよまだ先は長いぞ!!

 

真紅のオーラをなびかせてTOP街道まっしぐらだ!!

 

 

コンテストにがんばる熱い理容師さん、あなたの近くにも必ずいるはずです。

理容師のカット技術は優れています。

女性の方も最近はちゃんとカットしたいときには理容店に行くって知ってますか??

一度お近くの理容店のぞいてみては???トロフィーとかあったらよりがんばってるお店ですよ!

 

グランツエッセ&マスターシローのページ

 

 

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