洋子の俳句&川柳&水墨&俳画の部屋

絵手紙もあります!

更新しました!!


はじめまして、どれもこれも未熟なものばかりですのでよろしくご指導くださいませ・・・。

絵手紙も書きましたので一度ご覧ください・・・。洋子

 

 

新着俳句コーナー

築地の松風雪に耐へ仁王立ち

注連飾り小銭くはへて見おろせり

五位鷺の水面うつれる立ち姿

春寒の公園孫のただひとり

芽柳の影引き疎水流れ行く

金雀枝の黄の咲きしだれ咲きこぼれ

蝙蝠のはやての如く夜空切る

三井の鐘撞きて余韻の梅雨さなか

椎の花芭蕉留めし幻住庵

油照り頬につく髪うとましき

声冴ゆる母五十年忌膳囲む

寝仕度の窓に風あり夜の秋

亡き父にかくさず語り墓洗ふ

紅葉且つ散るまなかひに八ヶ岳

燦々とからまつ黄葉散りにけり

冬うらら川面たゆとふうす煙

天を突く黄金の如来冬御堂

悴みし心にまでも貰い泣き

無二の友語りて尽きぬ日永かな

万緑を突き抜けて聞くわらべ歌

白川の藻をくねらせて夏緋鯉

青空をこがすがごとく照紅葉

釣り人をひとつの景に浮御堂

塔を背に穂芒群れて輝けり

祖母の味守るのれんの紅葉道

 

 

山の道みちしるべとし蛇苺

木洩れ日が白きわだたす沙羅落花

鷺草に咲かせずじまいを詫びている

友の句も残暑見舞いの終の行

 

 

 

残雪の峰を目ざせるこの一歩

暑さなか心浮かるる旅支度

あさがあおの露したたかに咲きにけり

旅なかば家路をせかす蝉の声

 

 

メール着き白馬雪渓まのあたり

(主人の友人田中さまご夫妻の白馬山行のすばらしい俳句と写真のメールにすごく感動しました。)

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/f-tanaka/

田中さんのページはこちら・・・

 

萎えた気をほぐしてくれし白牡丹

病葉の一刻楽しくもの糸

 

 

秋草や師の一筆に絵となりぬ

 

羽子板に水墨画で・・・

 

悠久の御陵の森の芽吹く声

風光り閉ざした心がおもむろに

萌え出づるみどりの生気育てをり

 

 

若楓池一面に枝を張り

夏めきて身がるになれば歩むかも

口笛よ若さのリズム若葉道

 

 

陽を受けて草引く耳に間のび鶏

みだれ咲くシャガが迎えた山の道

花びらの川面に描く友禅流し

 

 

 

黄水仙小さき畑に灯をともす

孫がいて笑う事ある春の宵

お中日逝き人々と会話する

 

 

寒の道見上げる空に星が降る

臘梅を手折りてくれし人ありて

同窓の友といこいて涼新た

秋深し会う度娘の大人びし

 

 

 

 

 

頬にふれ音もありそな芥子の花

耳元に言づてありぬ芥子の花

夕べ待つくじゃくさぼてん咲きにけり

 

孫五人蜂の巣つついた夕花火

くらま山分け入る先を藤ふさぐ

咲き初めし紫陽花の彩雨の中

豪雨禍を詫びてるように虹立ちぬ

 

座禅草しぶ目のマントで春を呼ぶ

佗助の一輪だけの灯をともす

初もうで焚火になごむ顔と顔

悠々と流るる涸川紅葉映ゆ

絵になると風に色ゆれ秋桜

サギ草に涼しさ貰う店の午後

 

川柳コーナー

詠題「椅子」

痛むひざやっぱり椅子がありがたい

詠題「大変」

大変といいつつこの職四十年

詠題「スリル」

少々のスリル人生悔いもあり

詠題「進む」

進学はいいが家業をつがない子

 

 

 

 

 

 

詠題「玄関」・・・・・・・・・・秀ノ二

のぞき穴夫はいつも鼻を見せ

 

 

詠題「ひげ」・・・・・・・・・・佳ノ十五

ひげ剃ればいつもいびきのなじみ客

 

詠題「つまむ」・・・・・・・・・・客ノ四

シェービングつまんで掘ってまたつまみ

 

 

 

詠題「くつろぐ」・・・・・・・・・・佳ノ六

日だまりで孫の自慢に花が咲く

 

 

 

テレビなら健康食を鵜呑みする

 

詠題「料理」・・・・・・・・・・佳ノ十八

カッティングしながら料理考える

 

 

 

 

 


 


柳檀 (川柳)


詠題「手紙」・・・・・・・・・・佳ノ十二

引越中うずく心の古手紙



詠題「やみつき」・・・・・・・・・・地位(2位)

句作りは寝しな起きしな仕事中


詠題「学校」・・・・・・・・客ノ三

中学のガキ大将は今社長


詠題「メッセージ」・・・・・・・・・秀ノ十二

天女から下の句詠んでとメッセージ


詠題「まじめ」・・・・・・・・五客ノ止

生真面目が服着て歩いた父でした


詠題「癖」・・・・・・・・佳ノ七

剛毛の客に手こずるくせ直し


詠題「淋しい」・・・・・・・・・地位(2位)

てっぺんの淋しさ隠すベレー帽


 

 

 

 


座禅草しぶ目のマントで春を呼ぶ


佗助の一輪だけの灯をともす


初もうで焚火になごむ顔と顔


悠々と流るる涸川紅葉映ゆ


絵になると風に色ゆれ秋桜


サギ草に涼しさ貰う店の午後


 

 

 

 

あなたの句も投稿下さい!・・・・ info@glanzesse.com  ・・・まで